屋久島へ行ってきた。
思ったよりもお腹が大きくなっていて心配ながらも出発がせまるとワクワクだった。 出発前日、いたるさんの横浜の実家に泊る。 久しぶりに帰る彼のもとに友人たちが集まり、宴会が、、、 そして朝、もちろん二日酔いの彼。 ぎりぎり電車に飛び乗って、空港につけば飛行機は設備不良で欠航、、、、 あやしげな航空会社にしたためか、、、朝から暗雲がたちこめる。 結局1時間半後の振替便に無事乗るも、その飛行機も30分遅れで離陸。 乗るはずだった高速船は乗れず、結局種子島経由の時間のかかる最終の船に乗る。 種子島を過ぎたあたりから雲行きあやしく、白波がたちまくり、揺れまくる船。ついに吐く、、、、、 そしてやっと屋久島についたーー!!!と思ったらドビューーーーーッとふきつける突風が さらに拍車をかけ、「来るところを間違ったか、、、、、、。」と気持ちは↓。 朝6時に出発して、屋久島についたのは夕方6時。 いちよう新婚旅行ということもあり、1日目は屋久島で1番高級なホテルあかつきに泊る。 ヴィラのお部屋は広くてきれいで二人してテンションがあがり、はしゃぎまくって写真もとりまくる。 その夜は疲れから速攻寝てしまった。屋久島への想いは明日に期待して。 朝、雲で覆われている空のすき間から光が海に差し込んでいる。 神様が降りてくるといわれる、目の前に広がるなんとも言えない光景にしばし沈黙。 屋久島は不思議な島で、北と南では5度も気温差があり、天気もまったく違う。 北は宮之浦岳から吹き下ろされる冷たい風と雨雲の影響もあって、東京よりも寒い。 南は日差しが暖かく、風も弱いので暖かい。 到着した日は屋久島でも最も寒い日だったらしく、雪が降り、森への道はすべて封鎖。 仕方ないので、南から西側をまわってみることにした。 車で走りながら、気になった場所へ立ち寄る。 途中、干潮時だけ入れる海中温泉へ行くが、海の中だった。 一斉に「ヨダレカケ」が集団でビタビタっと動くのを発見。 いたるさんは波がザバンザバンくるなか、マクロレンズのカメラでなんとか撮影しようとし、 案の定、海へ落ちる。でもカメラは必死で守り無事でひと安心。 次に念願のタイドプールへ。珊瑚がゴロゴロする海岸に点在するタイドプール。 しかし風が強く、真冬のような寒さで30分も外に居られない、、、 プールを覗いても、魚どころかヤドカリもいない、、、いるのは貝だけだった。 でもきれいな貝や珊瑚拾いに寒さも忘れて夢中になっていた。 2日目に泊る宿はモッチョム岳の目の前にある民宿「四季の宿 尾之間」。 目の前に悠然とそびえるモッチョム岳。後に私たちのお気に入りの言葉となる。 夕方、近くにある温泉にいく。源泉がわきでるちょっと熱めのトロトロの湯。 レトロな建物と地元の人たちの会話が素敵な温泉だった。 民宿の方もお部屋も素敵だった。ここはまた来たい。 民宿の庭で見つけた凧をあげるいたるさん 3日目は封鎖がとけたということで白谷雲水峡へ。 雪が残る山道を進み、入口まで来たころにはあられのような雪が降り出す。 レンタルした登山服のフル装備でいざ出発。 雪溶け水にしたたる苔たち 澄んだ川の流れとツンと澄みきった空気。雪の残る森に広がる苔。 水も空気もおいしい。なんて素晴らしいところなんだ。 一歩登山道をはずれるとすべてが「もののけの森」のよう 苔と奮闘する根暗カメラマン-いたる 途中から完全な山道になり、結局「二代大杉」まで頑張って歩き、引き返す。 普通の人なら30分の道のりを二人でゆっくりゆっくり1時間半かけて歩く。 樹齢700年の二代大杉 なんとも言えない偉大な森。 たった少しだけしかふれてないのに、森の魅力にとりつかれる。 3日目から民宿「晴耕雨読」に3泊。 ここは一人旅やあやしげなカメラマンたちに人気の宿だ。 素泊まり3,500円で、共同のお風呂とキッチンがあり、みんなの集まるスペースがある。 初日は初ひとり旅のY中氏とキュレーターをしているS田さんと私たちだけ。 共同スペースはとても居心地が良く、部屋よりもそこにいることが多かった。 毎日入れ替わりでひとり旅の人がきては、夜は自炊して皆で宴会。 熱く語る人たちと共に過ごす夜。楽しかった。 この宿に集まる理由は民宿のオーナーのアイコさんと三郎さんの人柄もある。 ほがらかなアイコさんと博学でおもしろい話をしてくれる三郎さん。 特に粘菌や冬虫夏草の話には興味シンシンだった。 そしてお二人が入れてくれるコーヒーもおいしい。 4日目はグダグダと過ごしてしまい、5日目はいたるさんは海へ潜りに。 ダイビングサービス「森と海」の原崎さんはいたるさんとヤドカリ仲間。 彼が潜りの間、原崎さんの奥さん(かずえさん)がいろいろと案内してくれた。 かずえさんは森のガイドもしているだけあって、植物に詳しい。 冬虫夏草の本なども見せてくれた。ただ冬はなかなか見れないらしい。 8ヶ月になる森羅くん(超かわいい!)を連れて、世界遺産「愛子岳」の麓で安産祈願をし、 100円の無人販売所でタンカンを買って、地元の人しか来ない穴場のガジュマルの森へ。 手つかずのガジュマルの森はかなり印象的なところだった。心に深く残る森。 ガジュの森で私の好きなシダ類について教えてもらい、 自分ももっと植物のこと知りたいなと思った。今の時間のあるうちに勉強しておこう。 海は荒れていたけど楽しかったようで、二人とも大満足の1日となった。 最終日は宿でゆっくりして昼の船で帰る。 鹿児島でタクシーの運ちゃんに桜島が一望できる高台に連れてってもらい、 飛行機に乗って帰宅。 私がお腹が大きかったこともあって、深くは立ち入れなかった今回の屋久島。 でもまた行く理由もできたし、いつかは島に住みたい私たちの候補の島でもある。 今回の旅は、どこよりも屋久島へ行って良かったと思える旅になった。 いつかまたゆっくり行こう、、、、。
by niid-design
| 2008-02-24 14:36
| 旅のこと
|
『屋久島ダイビングライフ』
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