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温かい想い

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なかなか最近ブログがかけなかったので、久しぶりに長く書いてみよう。

去年の11月の手づくり市で、
ひょんなことからくまちゃんのCDのジャケットデザインをすることになった。

もともとはぜんぜん違うお仕事の話から、
なぜかCDのデザインへと話は流れ、ほんとうに突然の依頼だったけど、
楽しそうなのでいいか、、、なんて思って引き受けたのだ。

初の打ち合わせのとき、
今回のCDのサポートのさよ子さんとくまちゃんと3人で
なぜか歌以外のはなしをたくさんたくさんした。
思わず自分の心の奥にねむっている感情の近い部分に触れ、
なんて必然な巡り合わせなのだろうと思った。
普段は絶対に泣きたくない!って思ってるんだけど、
そんときは泣いたり、笑ったりして、よし!がんばっていいものにしよう!ってなった。

ジャケットの絵だけはもう決まっていて、
その絵も以前あゆみの森の「森のムッレ教室」にて出逢い、
くまちゃんの歌に惹かれたおじいさんが描いてくれた絵だと聞いて、
どんな絵なんだろうと心で思い描いてみた。

さよ子さんが今見たほうがいいよね!と絵を取りに行ってくれている間に、
わたしの、どんな曲なの?からはじまったくまちゃんによるミニライブ。
わたしひとりのために目の前で歌うなんとも贅沢な時間だった。

くまちゃんのCDをもってはいたけど、生で聴く歌声やギターの音色はまた違う。

そして届いた絵がまたなんとも想像とは違うきりっと凛とした絵だった。
くまちゃんの歌声から想像してたやわらかいイメージではなかった。

絵と曲と歌と、うまくつながる絵を描こうと思って、
それはそれは毎日、寝るときもずっとイヤホンで聞いてイメージを膨らました。

そのときタイトルがまだ決まっていなかったけど、
「闇」がキーワードだって言ったときも、実はぜんぜんピンとこなかった。

三省さんの詩に「森は大きな 闇であり」とある。
最近買った山下さんの「月の森」という写真集が思い浮かんだ。

それで闇って門構えに音ってあるだね、ってはなしてたら、
音がひかりになって浮き出てきたから、闇と光は対なんだなと思った。
そして最終的に「からっぽの闇」とくまちゃんからタイトルを聞いて、
とてもしっくりと来て、すべてがつなっがったようだった。
その後、デザインをイメージすると、本当にすんなりと表紙の絵が溶け込んできた。
絵を描き続けてきたおじいさんの、屋久島の森の絵だそうだ。
そうだね、きっとこんな感じだ。

はじめは4Pの予定だったブックレットも12Pにしよう!となり、
そして余った1Pには写真を入れたいと提案したら、くまちゃんたちもいいねってなって、
それで宗次郎さんならいつでも撮ってくれるよーとご指名があがった。

次の次の日くらいの晴れの日に、ふたりは島を1周して、
森や海や川やいろいろなところで撮影をして、そしてわたしのところへ写真がきた。
ぴったりと最後のページに収まった写真たち。
エンドロールのような、とってもいい写真だった。

そしてとうとう今日無事印刷会社にデータを入稿できた。
あとは完成を待つばかり。月末には完成披露ライブもある。

今日は達成感と温かい気持ちとちょっとだけ泣きたい気持ちと、
今日こそは早く寝よう!と思っていたのに、
なんだか眠れない夜になりそうだ。今日もくまちゃんの歌を聞いて寝よう。


by niid-design | 2012-02-02 00:20 | デザインのこと
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